クリシュナムルティの
原文を読む講座

開講予定のテーマ

クリシュナムルティの
原文を読む講座 5月・6月
『DEATH』

クリシュナムルティはいう。「なんらかの信念や生まれ変わり、あるいは復活や安易な合理化などの逃避的な考えな どから、死の事実を取り出すことから始めましょう。」


◉参加ご希望の方は、テキストに目を通してきていただき、ある程度の内容理解をお願いいたします。当日は内容の解説もしますので、不明な箇所があっても問題ありません。 


【日時】
■『DEATH—Part1』
〈A〉5月19日(金)午後2:00-4:30
〈B〉5月21日(日)午後2:00-4:30

DEATH—Part1』(PDF)


■『DEATH—Part2』
〈A〉6月16日(金)午後2:00-4:30
〈B〉6月18日(日)午後2:00-4:30

DEATH—Part2』(PDF)


【場所】K's Point 研求センター
【受講料】2,500円(会員2,000円・会員減額制度1,250円・会員限定10回分チケット1枚)
会員/減額制度について
【定員】各日6名

この講座について

科学者で禅の研究者でもあるロバート・パウエルは、「クリシュナムルティが心理の領域で為し遂げたことは、物理学においてアインシュタインがおこなった革命に匹敵する。」(Zen and Reality, 1961)とのべている。 

小説家オルダス・ハクスリーは、クリシュナムルティが世界各地で出合ったひとたちと交わした対話を書き記すことをつよくすすめたのだが、その成果が"Commentaries On Living"という本(3部作)としてまとめられた。 

この講座では、この霊感に満ちた、また詩的に刺激的な英文を味わいながら、不動の真理への手がかりをえたいとねがう。

過去の開催

2023/4月【特別編】

A Woman of Spirit / Doris Collins

Doris Collins は、healer として、clairvoyant(千里眼のある人)として並外れた才能を示したイギリスの'ordinary'woman('ふつう'のおばさん)である。彼女の唯一の著作である自叙伝"A Woman of Spirit"の一部を TEXT として、 人間の精神の力の大きさと深さを学びたい。

【日時】

〈A〉4月16日(日)午後2:00-4:30
〈B〉4月21日(金)午後2:00-4:30

2023/3月

THE “I”

毎日2回の瞑想を25年間つづけてきた男。今や、世俗的な関心はすっかり薄れたものの、混乱するこころから解放されることはない、とクリシュナムルティに訴える。秩序をもたない「私」を抱えた男の「神を経験したい」という欲望はなぜ満たされないのか。

【日時】
〈A〉3月17日(金)午後2:00-4:30
〈B〉3月19日(日)午後2:00-4:30

2023/2月

KARMA

「カルマ」(業、宿業)はインド伝統の生命観として広く知られています。が、そうした無批判に継承されがちな文化を嫌うクリシュナムルティが語るカルマ論だけに、特異な味わいをもつエッセイです。
「カルマの鎖を破るのは時間の問題ではありません。時間をとおしてみるかぎり、時間のないものは存在しえないからです。」(J.クリシュナムルティ)


【日時】
2023年
2月17日(金)午後2:00-4:30
2月19日(日)午後2:00-4:30

2022年/11月【特別編】

RAJA YOGA / ヴィヴェーカーナンダ”

神への熱愛だけで至福の悟りを得たラーマクリシュナの一番弟子ヴィヴェーカーナンダはベーダンタ学派の中にあって抜きん出た秀才の覚者として知られています。
今回のテキストは、彼の代表作『RAJA YOGA』の冒頭部です。 無駄なく切れ味の鋭い論調で、宗教の本質をまっすぐに論じたIntroductory(紹介部)から大きく、深い真理を学びましょう。

2022年
11月18日(金)午後2:00-4:30
11月20日(日)午後2:00-4:30

2022年/10月〈特別編〉

"THE PRACTICE OF THE PRESENCE OF GOD"
by Brother Lawrence

ブラザー・ローレンス(Nicolas Herman 1614-1691)は17世紀の聖者で、欧米では広く知られているが、日本では知名度は高くない。 今回は、彼の代表的著作から、「神の存在(臨在)を常に想う」という、これ以上ないシンプルな神との合一法に関する記述を読む。 尚、300年前に出版された原著は、フランス語であるが、Marshall Davisによる現代英語訳をテキストとする。

2022年
10月16日(日)午後2:00-4:30
10月21日(金)午後2:00-4:30

2022年/ 9月
"
STILLNESS AND WILL"

種々の修行を経て絶大な力をえたというサンニャーシン(出家者)は意志の制御の重要性を説く。
Kは、「意志による制御は口実としてあり、決定的な問題の解消には静寂こそが必要」、と返す。さらに、「静寂は、手段がもたらすものではない、本質的なものだからだ」と。

2022年
9月16日(金)午後2:00-4:30
9月18日(日)午後2:00-4:30

2022年/8月
"
FEAR AND ESCAPE"

妻と子供、仕事にも恵まれた男は、対象が特定されているわけではないが、常になにかの不安が、その人生に疲労と苦痛を与え続けているというのです。
「不安は何かとの関係の中に生じます」とK。「あなたは今のあなたが好きではないのです。そこで、その自分から逃げ出したい、在りのままの現実から。」


2022年
8月19日(金)午後2:00-4:00(アフタートーク 〜午後4:30)
8月21日(日)午後2:00-4:00(アフタートーク 〜午後4:30)

2022年/7月
"
BEAUTY"

スピリチュアルな成長とダンスの芸術的成長に特段の関心をもつダンサーとKの、美をめぐる対談。とりわけ、内なる美と外なる美の関係、美の感受性とは何かが探求される。


2022年
7月15日(金)午後6:00-8:00(アフタートーク 〜午後8:30)
7月17日(日)午後2:00-4:00(アフタートーク 〜午後4:30)

2022年/6月
"
DULLNESS"

寝台の下の男は、聞き手の気持ちにも夜が更けることにも無関心に、戦争、政治、自分の旅体験など思いつくままに語りかけてくる。自由な時間を純粋に楽しんでいるかにみえる男の頭脳は、ただ怠惰を享楽しているにすぎないことに気づいているのだろうか。怠惰は、生からの逃亡としてもてはやされている、とクリシュナムルティは語る。


2022年
6月17日(金)午後6:00-8:00(アフタートーク -8:30)
6月19日(日)午後2:00-4:00(アフタートーク -4:30)

2021年度 第11回
"
Cessation of Thought"

古代の文献に精通しているひとりの学者がやってきた。あたかも蓄音機のように引用を繰り返す男は、自分の話すサンスクリット語をKが理解できないことに驚いた。
Kは語る。「記憶として得られた結果は真実ではない。結果は思考の継続を示すが、真実は思考のおわるところに立ち現れる。」


2022年
5月15日(日)午後2:00-4:00(アフタートーク 〜午後4:30)
5月20日(金)午後6:00-8:00(アフタートーク 〜午後8:30)

2021年度 第10回
"
Self-Sacrifice"

何度か収監された経験を持ちながらも、今は高名な政治家となった男。国家の解放のために大きな自己犠牲をはらったこの男が達成したものは何であったのか。
放棄や自己犠牲は、孤立と幻想をもたらすものでしかないとKは語る。


2022年
4月15日(金)午後6:00-8:00(アフタートーク 〜午後8:30)
4月17日(日)午後2:00-4:00(アフタートーク 〜午後4:30)

2021年度 第9回
"Thought and Consciousness"

「思考とは何なのでしょう。」という問いにクリシュナムルティは答える。
「思考は行為ではありません。記憶の結果にすぎません。独立した思考などというものはないのです。思考はいつも何かに依存しているのですから。」今回は、この思考と意識の関係を探求する。


2022年
3月18日(金)午後6:00-8:00(アフタートーク 〜午後8:30)
3月20日(日)午後2:00-4:00(アフタートーク 〜午後4:30)

2021年度 第8回
 
"Fear"

心理学の本を多読し、自己を自己が分析することを好む女性が、遠く離れた国からKとの対話を求めてやってきた。臆病ではないが、他人に自己の内面を開示しようとしない彼女に、Kは、「なぜ、そんなに巧妙に自分を守ろうとしているのですか」と問いかける。


2022年
2月18日(金)午後6:00-8:00
2月20日(日)午後1:00-3:00

2021年度 第7回
 
"The Conscious and The Unconscious"

ひとは、多様な問題を経験しながら、それから多くの結論を手に入れてきた。
しかし、その結論は、ひとの意識の流動性をうばうことにもなっている。
他人に寛大になれない、狡猾で計算高い人間性がつちかわれていく。

2022年
1月16日(日)午後1:00-3:00
1月21日(金)午後6:00-8:00

2021年度 第6回
"What Is and What Should Be"

愛を喪失し、乾き切った心を抱えた女性がKを訪ねた。将来にも希望が持てず、あれこれに手を付けながらも、本気になれるものがない自己の混乱と無気力を、打ち明ける。

女性の気づいていない不安、恐怖の真因を、「逃避」とKは指摘した。


2021年
12月17日(金)午後6:00-8:00

12月19日(日)午後1:00-3:00

2021年度 第5回〈特別編〉 
"The Archer" by Paulo Coelho

今月は特別編として、ブラジル人作家パウロ・コエーリョのエッセイを用います。
彼の作品は、完成度の高い物語をとおして真理を浮かび上がらせるのが特徴ですが、今回は2020年に刊行された、日本の弓道をテーマにした作品 "The Archer"からの抜粋を取りあげます。

2021年
11月19日(金)午後6:00-8:00
11月21日(日)午後1:00-3:00

2021年度 第4回
"Problems and Escapes" 

問題に直面したとき、解決をもたらす答をさがすのに急ぐことになる。答えは、安心をもたらすものなので、何よりも答を早く手に入れたい。Kは、その場しのぎの答よりも問題そのものの理解が重要だと主張する。


2021年
10月15日(金)午後6:00-8:00
10月17日(日)午後1:00-3:00

2021年度 第3回
"Life in a City" 

都会には、多様な細部がある。その細部に、ひとの個別な興味を満たしてくれる場があり、ひとがおり、サービスが提供されている。一方で、自然への健全な渇望を麻痺させるような負の要因を都市は数多くかかえている。

2021年
9月17日(金)午後6:00-8:00
9月19日(日)午後1:00-3:00

2021年度 第2回
"Action and Idea" 

非暴力をつらぬく人間は、自己を制御する確かな意志の持ち主であるのだろう。非暴力という「優れた」考えが、その思考者の行為を確かに支配しているのだが、この思考優位の行動パターンをわれわれは無条件に賛美できるのだろうか。
全人類的視野に立って、地上の事象を眺めるとき、思考を基点とした行為の危うさが目立つのは事実である。

2021年
8月15日(日)午後1:00-3:00
8月20日(金)午後6:00-8:00

2021年度 第1回
"My Path and Your Path" 

多数の言語に通じたひとりの学者とKの、真実への「道」に対する認識の違いが語られる。
「経験は時間の中にあり、過去の結果でしかないので、時間を超えたものを理解することはできない」と語るクリシュナムルティに、彼は「私には権威に裏付けられた、決定的な経験がある」と、二人の「道」の違いを示すのだった。 

2021年
7月16日(金)午後6:00-8:00
7月18日(日)午後1:00-3:00